SS900の各年式

(ご注意:手元資料や雑誌、サイトでの情報を元にした独自の内容ですので、情報として間違ってることも多いかもしれません(手元の資料自体で食い違いもありますし)。 )

■98年式SS900i.e. フルカウル149万円 (ハーフカウル148万円)

私の持っている年式。91年から97年まで続いた先代900SSとガラリと変わった曲面を複雑に組み合わせたルックスとなり、フューエルインジェクションを装備。デザインはデザイナーのピエール・テレブランチ氏が1992年に製作したシングルレーサー、SUPER MONOを踏襲したイメージがある。

SUPER MONO と ピエール・テレブランチ氏。

先代の900SS。

「スーパースポーツ」という名前通りのスパルタンなコーナーリングマシンとなって生まれ変わったとのこと。これまでの900SSとエンジンは同様に見えるがバルブタイミングの変更やストレート形状に近い吸気ポートを採用、エキゾーストシステムも全面変更、さらにウェーバー・マレリ製フューエルインジェクションと組み合わせてレスポンスの向上、高回転高出力化を達成。

フレームもトラス構造のフレームワークの基本デザインは踏襲しているがパイプ径、配置間隔を見直し、ヘッドアングルも1゜立てて、ホイールベースも15mm短縮。シート高は40mm上がり、ハンドルは10mm下がった。

リヤサスペンションのストロークを6mmのばして路面追従性を向上。

全ては「コーナーリングマシン」としてのパフォーマンスを追求してる、とのこと。

98年式はキャブ式の900SSのFinal Editionと区別するため、i.e.(=Iniezione Elettronica?)の文字がついています。

■99年式 フルカウル149万円 ハーフカウル148万円 赤・黄

キャブ式の 900SS Final Edition がなくなり、それにともない車名がシンプルにSS900のみとなり、ハーフカウルバージョンが追加(最初からあるような?)。98年式と99年式の違いがよくわかりません。もしかしたら、98年式は赤のみで、99年で黄色が追加されたのかも?と思いましたが根拠はありません。ノーマルの99年式を真横から撮った写真、募集しています。

■00年式 フルカウル118万円 ハーフカウル116万円 赤・黄

SS750のラインナップにより、サイドカウルのDUCATIロゴの下に900の文字が追加。フロントのインナーローターのデザイン変更。クラッチマスターは12mmから13mmに変更。リヤショックはショーワ。

ハンドルに12mmのアルミスペーサーが入り、

タンクパッドが薄いものに変更され、ライディングポジションの厳しさを軽減。ホイールを前後あわせて1kgの軽量化。CPUプログラムの変更。オイル流量増大による冷却性を向上。

ウインドシールドも長くなって長距離ツーリングの際の疲れが軽減。

フレームとホイールはガンメタに。

■01年式 フルカウル127万円 ハーフカウル 123.5万円 赤・黄

スーパーバイク系と同様の5本スポークの軽量ホイールに変更(マルケジーニ設計ブレンボ製)。FIと点火系のマップに見直し。シートはグレーに。リヤサスはプログレッシブダンピング機構を備えたザックス製に。KTM新型オイルクーラーやMFバッテリーを採用。エンジンのシリンダーは(00年でもフタがされていて使用されていなかった)オイルジャケットを廃止し、完全に空冷化。

細かいことですが、この年式からタンクの脇のへこみの部分についていたラバーが省略されています。デザインの為についていただけ、ということですが、どうでしょう…。

■02年式 フルカウル127.5万円 ハーフカウル 124万円 赤・黄・黒 (スポルト フルカウル115.5万円 ハーフカウル 112万円)

この年、SS900と900SPORTの2ラインに分化。SS900はコーナリングマシンとしての性格を強め、900SPORTはエントリーマシンとしてのキャラクターを与えられる。どちらを選んでも見た目があんまり違わず、中身が結構違うのが外車らしい(笑)。グレーメタリックのボディ&レッドホイールの新色が追加。

後ろバンクのピストンを冷却するオイルジェットの追加、ロッカーアームとカムが銅メッキから全面焼き入れ加工に。ミラーはスクエア形状に変更。

SS900はリアスイングアームの形状変更で剛性を40%向上。

リアショックに車高調整機能付きのオーリンズが装着。

900SPORTは従来型のスイングアームでショックもザックス製フルアジャスタブル。フロントフォークはマルゾッキ製でアジャスト機構はナシ。よく見たらホイールも従来型の3本スポークタイプ。

■03年式 赤・黄・黒 SS1000DS フルカウル 132.8万円 ハーフカウル 128.8万円 SS800 フルカウル 101.3万円 ハーフカウル 97.3万円

2003年式はSS1000DSとなりました。以下はDucati.comからの内容です。

ラインナップはSS1000DS、SS800、800Sport、620Sportの4グレードに。新型=排気量アップと考えると、SS900の正常進化形がSS1000DSと考えられなくもないですが、Sportがない、など微妙な位置づけです。

SS1000DSの新機能をサイトで確認すると、

Multi Stradaのデュアルスパーク(スパークプラグが1気筒あたり2本ずつ)1000ccエンジン採用

文字盤が白でデジタル・アナログ併用のメーターパネルに
盗難防止用にイモビライザー装備

ヘッドライトのリフレクター形状を変更
CPUはマレリ5,9で同様だがメモリを増やして処理スピードを向上
デュアルスパークエンジンに(85.5馬力/7750rpm)
Picoインジェクター
車高調つきオーリンズリアショック
穴あけ加工して軽量化したステップ
エンジンスタートがスタンドが下がっているか、上がっていてもクラッチが切れていればできるシステムに
ユーロ2に対応するためにキャタライザー付きのマフラー(US仕様を除く)
新型ブレンボリアブレーキ
軽量化
リヤタイヤが180/55 ZR 17に。

などが行なわれているようです。

マフラーのキャタライザーはエキパイ部に入っているらしく、スリップオンではキャタライザーが残ったままになるとか?

■04年式 赤・黄・メタリックグレイ SS1000DS フルカウル 132万円 SS800 フルカウル 99万円

2004年はラインナップが1000DSと800のみに整理されている感じです。

ツインプラグ化されたデュアルスパークのエンジンを搭載したSS1000DSと

シングルプラグのSS800

で、ぱっと見、2003年モデルとの違いは見あたりません…。800はメタリックグレイの展開はないみたいです。

ハーフカウルの写真が見あたらないと思ったら、フルカウルのみの展開だそうです。2004年は、ずいぶんSSシリーズのラインナップは淋しくなりました。一層マイナーバイク一直線っぽくてなんとなくウレシイです。

■05年式 赤・黄・メタリックグレイ

2005年はラインナップから800が消え、1000DSのみに整理されています。また、特に仕様的にも何も手を入れられた印象を受けません。エンジン回りだけでも、SPORT CLASSICと共通なのですから、なにがしかの改良を受けてても良さそうですが、見た目は2004と何も変わりません、それを言ったら2003からも変わってませんけどね…。

■06年式 赤

フレームが赤になって、ホイールが黒になりました。
あとは性能的な変化はなくて、ほとんどの話題は SPORT CLASSIC シリーズが提供している状態です。

2007年、カタログ落ちしました。